一見元気そうに見える動物達でも高齢になってくると、腎疾患、心疾患、腫瘍、内分泌疾患といった様々な病気が増加してくるようになります。
こういった疾患は早期発見を行い早期に治療を開始することで重症化することを防止できます。
年に1回の健康診断をお勧めしております。
外部の検査センターに検査をお願いすることによって、たくさんの項目を費用を抑えて検査することができます。
お気軽にご相談ください。

検査内容

• 身体検査

  獣医師がペットの体を触診し体調や皮膚の状態、目、耳、口腔などをチェックします。ペットの姿勢や歩行にも注意を払い、異常が見られるかどうかを確認します。

• 体重測定

  体重の増減や肥満のリスクを評価します。
  体重の増加は、呼吸器の病気や整形の病気、高脂血症などの血液の病気や糖尿病のリスクになります。“うちの子、ぽっちゃりでかわいい！”なんてことを言われることもありますが、病気の予防のためにダイエットをお勧めすることもあります。

• 血液検査

  赤血球・白血球・血小板の異常がないか、貧血の有無、肝臓、腎臓などの臓器に異常がないか、栄養状態、体のミネラルバランスを確認することができます。
  高齢の犬や猫では気がつかないうちに腎臓病が進んでいたり、ホルモンバランスが崩れていることがありますので、7～8歳の犬や猫には、腎臓バイオマーカーである“SDMA”または“シスタチンC”や甲状腺ホルモン検査である“T4・FT4・TSH”もお勧めしています。

• X線検査

  骨の異常の有無、心臓や内臓の形や大きさ、肺の異常影の有無の確認ができます。
  高齢動物では人間と同様に関節炎を発症することがあります。

• 超音波検査（エコー検査）

  麻酔などをかけることなく、臓器の状態や異変を素早くリアルタイムで把握することができます。
  さらに、腫瘍や結石などが発見された場合、その組織や尿などを採取して病理検査を行い、より詳しい病態を把握することにも役立ちます。
  犬や猫では主に心臓、肺、肝臓、胆嚢、腎臓、膀胱、卵巣、子宮、前立腺、脾臓、胃、十二指腸、副腎、腹腔リンパ節などの臓器を確認することが可能です。

• 尿検査、便検査

  尿検査では尿比重、尿pH、尿蛋白、尿結石/結晶などが確認できます。
  尿の性状を知ることで腎臓機能障害を迅速に検出することができます。糞便検査では消化管寄生虫、食事の消化状況などの確認ができます。