呼吸器診療について
呼吸器診療について
当院は呼吸器専門診療を行っております。
診療範囲は鼻から肺(鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺)まで。
一般の動物病院では診断・治療が困難な呼吸器疾患に対し、専門的な知識と技術でサポート致します。呼吸器に関することであれば何でもご相談ください。
X線検査はもちろんのこと、X線をパルス状または連続照射し体内をリアルタイムに映し出し動画のように観察できるX線透視装置や、血液中の酸素分圧や炭酸ガス分圧を測定し肺機能を確認できる血液ガス分析装置、さらに動物病院で導入されていることが珍しい極細径内視鏡(鼻鏡・気管支鏡)を有しています。それにより一般の動物病院では調べることが困難な鼻の中や喉(咽)、気管支や肺の精査が可能です。2.7mm、2.8mm、3.1mm、4.2mm、5.4mmの多彩な径の内視鏡を用いることで1kgほどの小型犬や猫から大型犬まで検査可能です。
※CT診断装置も導入予定
気管虚脱や喉頭麻痺、短頭種気道症候群、肺癌など専門的な技術が必要とされる呼吸器外科にも幅広く対応しています。気管虚脱に対しては気管外プロテーゼ設置術と気管内ステント留置術の2種類の治療法に対応し、犬や飼い主様のライフスタイルにあった治療法をご提案します。
近年人気の高まっている短頭犬種に認められる短頭種気道症候群の治療については特に力を入れており、詳しい病態解析のもと最適で安全な治療法をご提案します。
犬や猫も咳をしますが、一般の動物病院ではその原因を特定することが困難なケースが多いのが現状です。当院では気管支鏡検査をはじめとした内視鏡検査を得意としており、咳の原因を精査し、的確な治療法をご提案できます。
当院呼吸器科診療はかかりつけ動物病院様の診療のサポートとしての役割を担い、難治性呼吸器疾患に対する診療を実施しております。診療後は診療内容を記載した報告書をかかりつけ動物病院様にお送りします。当院で診断後の治療につきまして、当院への通院が必要となる場合もございますが、初期治療による状態の安定後の継続診療は、かかりつけ動物病院様と連携して治療にあたります。そのため、当院呼吸器科を受診される患者様には、当院の一般診療をお断りさせていただいております。ご理解ください。
呼吸器専診療をご希望の飼い主様は呼吸器科予約フォームからお問い合わせください。もしくは、かかりつけ動物病院様より当院までご連絡をいただくようお伝えください。お問い合わせをいただいた2日以内に当院より飼い主様にお電話致します。お電話にて診療日のご相談、診療に際する注意点をお伝え致します。
※診療日までに気になる症状の動画を撮影してきていただけますととても役立ちます(スマートフォンや携帯電話で構いません)。
※初診時に麻酔下の検査や手術をご希望される場合にはお電話の際にその旨をお申し付けください。
ご来院されましたら問診票をご記入いただきます(事前に呼吸器科問診票をダウンロードいただきご持参してきていただけますと待ち時間を短縮できますのでぜひご利用ください)。かかりつけ動物病院様からの紹介状やこれまでの検査データなどの事前資料がございましたら受付にお渡しください。
丁寧な問診を心がけております。気になる呼吸器症状以外にも詳しくお話を伺います。事前に撮影した呼吸器症状の動画があればぜひ拝見させてください。
呼吸器初診の患者様では基本的に身体検査、血液検査、レントゲン検査、透視検査、動脈血ガス分析、超音波検査などを実施します。これら検査では麻酔は必要ありません。検査に要する時間は1~3時間です。
検査結果や病気のご説明、精密検査や治療法のご提示。できるだけ分かりやすい説明を心掛けております。動物の性格やご家庭のご事情、飼育環境の違いなど、同じ病気であっても最適な治療法は患者様毎に異なるものであると考えております。動物と飼い主様、双方にとってより良い治療法または検査法をご提案致します。疑問点があればお気軽にお申し付けください。
お会計、お薬のお渡しをさせていただきます。次回の診療予約も承ります。
初診時には問診/身体検査/血液検査/動脈血ガス分析/レントゲン検査(5~6部位)/透視検査/超音波検査などを実施するため4~5万円ほどの費用がかかります(治療にかかる費用やお薬代などは含まれません。状態に合わせて追加検査が必要になることがあり、その場合には別途費用が必要です)。
初診時の診断内容次第で、気管支鏡検査や喉頭鏡検査、鼻鏡検査などの追加検査や手術等が必要な場合には、初診時の結果説明の際に費用の概算をお伝え致します。
名古屋みなみ動物病院・
どうぶつ呼吸器クリニック
院長 稲葉 健一(いなば けんいち)
2014年 3月~ | 北里大学獣医学部獣医学科 卒業 |
---|---|
2014年 4月~ | ひがしやま動物病院(東京都) |
2016年 6月~ | TRVA夜間救急動物医療センター 非常勤 |
2017年 4月~ | 犬・猫の呼吸器科(旧 相模が丘動物病院 呼吸器科) |